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薫ちゃんにこんな風に背中を撫でられるのは2回目だ。
高校卒業後の進路を決める頃、
製菓学校に行きたいって思っていたけれど、
私の両親は大学に行かせたいと思っていて、
何度話し合っても
上手く自分で両親を説得できなかった。
でも、薫ちゃんに会った時に
進路を聞かれ、
思わず、涙が溢れてしまった時に、
「俺が付いてる。」と背中を撫でてくれて、
私は安心してしばらく泣き止めなかった。
薫ちゃんは、こども。とか、泣き虫。とかブツブツ文句を言っていたけど、
私の背中をずっと撫でてくれていた。
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