2174人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
おねーちゃんの恋人とルームシェアは変でしょ!
「…おねーちゃんは?
おねーちゃんはなんて言ってるの?」
「美冬(みふゆ。おねーちゃんの名前だ。)にてまりのことは頼まれてる。」
とあっさり言った。
おねーちゃんに頼まれてこんな提案を?
医学生のおねーちゃんは、忙しくて一緒に暮らせない。
だから代わりに私がルームシェアをして家事をする代わりに快適な部屋を手に入れる?
かっこよくなった薫ちゃんを1人にするのは心配って事かな。
そういうこと?
頭がいい人たちは考えることは理解できない。
「…おねーちゃんがそう言ったの?」とぼんやり聞く。
「ルームシェアだ。同棲じゃない。」と薫ちゃんが微笑む。
「当然です。」と私は怒った顔をする。
「こどもは相手にしない。」と薫ちゃんはクッと笑う。
…まあ。そうだよね。
お姉ちゃんの恋人だから、
恋愛対象ってありえないし…
利害の一致したルームシェア。
気心が知れているし、随分年上だし…
最初のコメントを投稿しよう!