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「てまりちゃん。迎えに来るから、ここから出ないようにって言ってた。」
とマスターが笑う。
「ええー、せっかく楽しいのにい」と言うと、
「オトナの人だね。礼儀正しい。お世話になっています。って言ってた。」とマスターが笑う。
「アレはオトナなんでしょうか?」と呟くと、
「その指輪。その人にもらったの?」とミサちゃんが私のネックレスを指差す。
まあ、女同士は着替える時に見えるよね。
服の上からは見えないようにつけてるけど。
「お守りだって…
人に見せない指輪ってなんの役に立つの?
薫ちゃんに言わせれば、『必要な時のため。』ってなに?」
「やっと、名前いったね。カオルちゃんって言うんだ。
誕生日の後につけるようになったからさ、
オトコからのプレゼントって思ってたよ。」とミサちゃんが笑い、
「それって指輪付いてたんだ。
まあ、男が服を脱がせる時にはみえるよね。」とぼそっと、ヨウスケくんが言った。
「きゃああー、エッチ。」とミサちゃんが笑う。
私は顔がボッと赤くなる。
「うーん、そいつは独占欲が強そうだな。」とマスターがくすんと笑う。
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