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「てまり、元気だった?」とサヤカがやって来た時、
朝から何も食べてなたった私は、店の前のベンチで
ミルクとピスタチオのダブルのジェラートをスプーンで口に入れたところだった。
お腹にアイスが染み渡る。
「なんだ、アイスを食べられるぐらい元気なんじゃない。」と呆れるサヤカに、
「昨日は大変だったんだよお。」と情けない声を出すけど、
「心配して、損した。」と私のスプーンを取り上げ、容赦無く奪い取って口に入れ、
「ピスタチオうまーい。」と声ををあげる。
「ね。美味いよねえ。」と微笑みあう。
「で?」
とサヤカは私に目で話せと促しながら、私の隣に座って、本格的にジェラートを食べ始めた。
「なんかねえ。
薫ちゃんが…
育ゲーだと思ってたら、
…恋人にしたいみたいなんだよね。」
と言ったけど、
急にそんなこと言っても、わかりっこなくて、
ルームシェアをするところから話すことになった。
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