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お昼休み。
「ちょっとお、あの人って、昼間にカフェに来るイケメンでしょう?」
「どうやって知り合ったのよ?」
「ひとりだけ、ずるいんじゃないの?」
「紹介して。」
などなどカフェのスタッフに囲まれて言われて固まったところに、
「元、家庭教師で、一緒に住んでるんだよね。」とミサちゃんが顔を出す。
私がコクコクうなづくと、
「ええー。同棲!?」
「なんだー、ちゃんと付き合ってるんだ。」
「ちゃんと言っておいてよね!」
と非難とがっかりした声入り混じった抗議の声が、
「てまりの彼氏が思いがけずイケメンだったってだけですよね。」
とミサちゃんが呆れた声を出すと、
「まあ、そうだけど…」
「次、探そう。」
と、ガヤガヤとため息とともに周りから人がいなくなった。
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