恋人未満的ルームシェア。

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駅に着いて、ミサちゃんと別れ、スマホを取り出して電話すると、 「今どこ?」と機嫌の悪い声。 「藤沢の江ノ電の駅前。」と言うと、 「俺は駅前のコーヒーショップにいるからそこで待ってろ。」 駅前のコーヒーショップ?ここの? 私が目をあげると、駅の横のコーヒーショップから、薫ちゃんが扉を開けて出た来た。 周りを見回し、私を見つけて急ぎ足で私に向かってくる。 背が高くガタイの良い薫ちゃんは人目につく。 薫ちゃんの顔が大きく微笑んでいるのがわかると 私は嬉しくなって薫ちゃんに向かって走り出す。 ドン、と薫ちゃんの胸にぶつかるように立ち止まると、 薫ちゃんはゆっくり私を抱きしめ、 「おかえり、チビスケ。」と囁いた。 「薫ちゃん、ただいま。」と急に恥ずかしくなって薫ちゃんの胸に顔を付けると、 「酔っ払い。」とギュッと抱きしめてから、肩を抱いてゆっくり歩き出す。 「チョットしか飲んでない。」と文句を言いながら、薫ちゃんの胸に寄りかかって歩く。 電車に乗って座ると、途端に眠くなる。 江ノ島の駅に着くまで、薫ちゃんの胸で安心して眠った。
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