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どういう脈略なのか分からないが、三人に呼ばれてしまった。俺が、好奇心から歩み寄ってみると、今度は辿り着く事が出来た。
「どっから来たの?」
レジャーシートの上には、大きなポッドと漬物、手作りの饅頭が置いてあった。
「朱火です」
「あ、そっちに息子がいるよ。館野っていうのだよ、知っているかな?」
朱火にも何万人も住んでいると言おうとしたが、思い出してしまった。
「館野 幸多さんですか?」
「そう!知り合いか!お新香食べてみてよ、おいしいよ」
手にお新香を乗せられてしまったので、食べてみると、本当に美味しかった。
「どうやって作るのですか?すごく美味しいです!」
今度は、丁寧に漬物の漬け方を教えて貰った。
「浅漬けだから、野菜がおいしければ、漬物も美味しい!」
館野の母親らしき人は、ここから歩ける距離の家に住んでいた。この三人は、こうやって畑仕事の合間にお喋りする事が、唯一の楽しみらしい。笑いながら喋っているのは、ペットの犬や、亭主、料理など多岐に渡っていた。
「あれは、炭焼き小屋なのですか?」
小屋から煙が登っていた。
「いいやね、燻製小屋でね……あっちの家の人がさ、燻製に凝ってしまってね……」
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