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「守人さん、私が帰らなかったのは、守人さんを他の人に取られたくなかったからですよ……」
恋は互いにするもので、自分だけではままならない。両想いでも、互いの欲望で縛られてしまう。
「……志摩」
どうしてなのか、身体の中にいる蜘蛛が、凄い勢いで修復してくる。そこで、いくら慣らしても、志摩を締めあげてしまう。志摩も苦しそうに呻いていた。
「……守人さん!」
志摩が中でイッたので、俺は横に転がって、荒い息を整える。ここは風呂場なので、他の手が、再び全身を洗ってくれていた。
「守人さん、中を洗いましょうか?」
「自分で出来るからいい」
シャワーを探していると、志摩の手が伸びてきて、中に湯を入れられてしまった。
「ここ、シャワーが無いのですよ。で、ちょっと手助けです」
「何で入れたの?」
容器を見せられて、ふと血の気が失せてしまった。こんな洗浄機まで、志摩は用意していたのか。
「黒川さんに貰ったのです。中出ししたら使えって言われました」
黒川は、こういうグッズに詳しい。谷津も含めて楽しんで購入しているらしい。
「志摩……」
「皆、心配しているのですよ……」
そういう心配は必要ないと言いたい。
風呂を出ると浴衣が用意されていて、着ると旅館を探検してしまった。綺麗に掃除されていて、使用していないのが勿体ない。
「露天風呂も空があればな……」
「そうですね、庭園は造りましたが、いつも夜みたいですね」
志摩に激しく抱かれてしまったせいなのか、腰がダルい。思わず腰を押さえていると、志摩が掴んで手に乗せてくれた。
「少し、使い過ぎましたか?」
志摩が腰を揉んでくれたので、寝転んでしまった。すると、天井に映像が映っていた。
「あ、これは酒蔵」
真相が知りたかったせいなのか、酒蔵の映像が映っていた。
若い杜氏には、優しい笑顔の妻が寄りそっていて、その妻のお腹が大きい。幸せ一杯だった二人に悲劇が襲い掛かる。夜のコンビニで不良に絡まれてしまい、二人は空き屋に連れ込まれる。身重だというのに、そこで不良にレイプされた妻、そして妻の目の前では、杜氏も同じく男を受け入れていた。
「彼女には何もしないでくれ!お願いだ!」
「じゃ、代わりに抱かれろよ」
異なる部屋に入れられていたが、妻からは杜氏が見えていた。騙されていると叫びそうになると、女性の口にはパンツが押し込まれてしまった。
「痛い!いやだ!」
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