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三八〇〇グラムで生まれ、それからもすくすくと大きめに成長していた叶多。
叶多を受けとめられるはずもないりんは、そのまま後ろにひっくり返った。
幸い、りんの後ろにいた保育士が支えてくれたので、大事にはいたらなかった。
りんは大泣きし、叶多は目をぱちくりさせた。
「もう、叶多くんたら、りんをいきなり押し倒すんだもん!」
りんの母は、その事で今だにりんと叶多をからかってくる。
私は、被害者なのに!と思うりんだが、恥ずかしくなってしまうのだから仕方ない。
結局、それから何度も、りんは叶多に押し倒される事になる。
二人で床に倒れこみ、りんはプリプリと怒り、叶多はニコニコしながら謝る。
叶多のニコニコ笑顔に弱いりんは、すぐに許してしまうのだけれど。
あの頃の叶多は、本当にかわいかった!色白でムチムチしていて、どこを触っても柔らかかった。
ほっぺをムニムニしたり、ギュッ!と抱きついたり。りんは叶多を受けとめられないが、叶多はりんを余裕で受けとめてくれた。
本当に、かわいかった!……
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