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「次、どこ行く?」 彼、正真はそう訊いてきた。 同じ学校の同じクラスの同級生だ。 この日、映画館、ファストフード店と、彼と一緒に回った。付き合っている訳ではない。 ただ、先日この日を突然デートに誘われたのだ。 ―――明日、休みだし。一緒に遊ぶのってどうよ、日永。 比較的おとなしい性格だった私が、何故そんな明るいキャラクタの生徒の目に留まったのか。ちょっと謎だったが、彼は女子生徒に人気があったし、話したことのない私が傍から見ていても明るくとっつきやすげな印象の男の子だったから、ちょっと迷ったけど、OKした。 彼は映画館を出ると、手を繋いできた。 「いいじゃん、デートだろ?俺ら」 「で…デート?」 「違うの?」 キョトンとした彼の顔が印象的だった。暖かい感情が、胸に沸き上がった。それから1週間後。 私はまた彼と休みに会った。この日はバレンタインデー。 チョコを買って、私は会った。
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