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表紙の少年少女は第二次世界事変から救った2人であり、2人はU.L.に精神を取り込まれることなくU.L.との対話に成功したという。このエアライドを通して、少年少女はU.L.との対話に成功したというが、イルビスは決して運動神経は良くなく、運動のできる者だけがU.L.との対話ができると感じられ、不満に思った。
「スポーツができることがそんなにえらいのかよ。学校でもそういうヤツがえらい立場にいるし、こっちは踏んだりけったりだ」
イルビスは表紙をめくってみると、その扉ページにはヤンキー政治について書かれていた。内容はヤンキーによる暴力主義に従うのが自然なことであり、それに逆らうのは世界そのものに反し、自らを壊死させるというものである。
「こいつらヤンキーどもが世界を支配したせいで、俺達ナ―ドは言いたいことも言えなくなったんだ……!」
イルビスは今学生だが、かつて弱者として強者から虐げられていたことを思い出した。
「あいつらギャーギャー騒ぎ出す癖に頭が切れるわ、運動できるわ! そのせいで受験や就職活動の競争が激しくなる上にイライラする環境にさせられる! そんなところで騒がしいのが嫌いな俺たちはどうやって競争しろって言うんだ!」
イルビスは雑誌を持ったまま腕を大きく振り上げ、地面にたたきつけた。
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