第1章 フューチャー・イズ・ワット・ウィー・アー

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 道なりに自転車で進み溶接場の隣にある精肉店を左折すると、直進して数分後にはミユキの家に着く。目の前の古民家に自転車を停めると、ミユキたちはふすまを開けて中に入った。彼女の祖母が迎えに来た。 「おやミユキ、帰ってきたのかい?」  肩掛け鞄を玄関に下ろしミユキは一息をつく。 「うん。ただいま、おばあちゃん」  祖母は微笑みながら、自分達の部屋に向かうミユキ達の方へ振り返った。 「晩御飯が出来上がっているから、用が済んだらおいで」  ミユキもそれに対してにこやかな表情を見せていた。 「分かった」  イルビスも後に続いていたが、少し慌て気味の様子を見せる祖母から引き止められた。 「そうそう、イルビス。じいさんからあんたに用があるみたいだよ」  意外そうに立ち止まるイルビス。 「俺に?」
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