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第1章 フューチャー・イズ・ワット・ウィー・アー
「―であるからにして、第二次世界事変は治まったのです。彼ら少年少女の働きは世界を守り、その結果、私たちの住む旧世界で少年少女は世界の英雄と呼ばれるようになりました。だから皆さんも、この少年少女のような世界を救える人間になってください」
午後3時過ぎの6時限目終盤、イルビス・クランは授業の最中に肩肘をついて思案にふけていた。
―世界を救った少年少女のようになれだなんてまっぴらだ。そんな大役を一個人に押しつけやがって。そのせいであいつみたいになるんだ―
イルビスが思案にふけていると、授業はいつの間にか終わっていた。
「今日の授業はここまでだ」
授業が終わると、生徒の一声がかかった。
「起立、礼」
生徒の掛け声で全員が席を離れ、それぞれの目的地に向かっていった。イルビスもまた1階の保健室に向かっていった。
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