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そんな訳でここで女装して概念探しをしているのだが、こんなことで新しい概念に到達できるのなら俺はとっくの昔に哲学者になっているはずだ。だから、レワのプランとは別に俺は俺で別のプランを用意した。それはこの携帯型演算装置に内蔵された書籍群と共にこの国を、そして世界を巡ることだ。人類が今までに残した足跡を辿れば何か見えてくるものがあるはずである。因みにこの演算装置の優れている所は胡散臭い書籍を検索段階で排除してくれるとこだ。果たして機械が信憑性の判断基準を何処に置いているのか疑問だが、この場合俺の読書傾向がその基準らしい。まあ自分の嗜好に対して絶大な自信を持つ俺には他人の評価で選択されるよりよっぽどいい。
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