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Project.1.興味
今日の空もどんよりとしたねずみ色。毎日同じ空だと飽きてくる。昔みたいな鮮やかな青空が見てみたいものだ。..... 腹へったな。
そんなことを考えながら、俺はちまちまと食料のカンパンを食べていた。この歯ごたえのある固さが美味しい。なのに、他の奴等は「美味しくない!」と言ってくる。この旨さが分からないなんておかしな奴等だ。それに駄々こねることは今の状況で出来ない。
俺は忘れもしないあの日から、あいつらを処理してきた。でも、俺は元々運動能力が弱い。だから、ちまちまと雑魚を処理することがベストだった。危険度1~3の奴等としか対等に戦えない。まあ、危険度が高いのは他の仲間達に任せてるけど.....
さて、行くか。近くにボロボロのデパートがある。ああ言うデカイ所は雑魚の巣窟だと決まっている。それに楢崎に食料の調達を頼まれたんだよな。 あいつは約束破るとおっかないんだよな...
おかしいな..... 、思ったよりあいつらの数が少ない。こんな人が沢山きそうな所はあいつらが沢山待機しているはずなのに。
そんなことを考えながら、探索を続けていると見つけた、食料庫。皆が満足するように探索用バッグに沢山いれておこう。ちび達喜ぶだろうな。
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
突如、爆発音と共に天井に大きな穴が開いた。
最悪だ、俺の悪い予感が的中してしまった。
俺の目の前に危険度5のai ロボットが現れた。
すぐ俺は愛剣の「サーバント」を取り出した。
ぐっ..... 。やっぱり俺には荷が重きすぎた.....
こいつ、ダメージは受けているはずなのにびくともしない。やっぱり、俺は勝てないのか..... ?ここで俺は終わってしまうのか..... ?復讐はまだできていない。
目に頭から流れ出る血のせいで、目の前が見えにくい。せめて、仲間達に食料を渡したかった.....
目に奴が見えなくとも機械の音が近づいてくることが分かる。
助けて
ドカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
何だろう..... もっと大きな音が聞こえた..
..... 。あれ、俺生きてる?それに体が軽い!
俺は何が起こったのかと、目を開ける。
「お前か、私を呼んだのは?」
女型ai ロボットが目の前にいた。
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