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ちらりと視線を向けると、台を使ってもあと少し足りない。
ちょいちょいと台で背伸びをしてまで尻尾に触ろうとしている姿が可愛い。
あっ…拓真!台でジャンプは危ない!
ハラハラしながら俺は啓吾の耳をさわさわしている。
あれ、拓真の動きが手を伸ばした状態でピタッと停止した…。
「……さっきから後ろをちらちら見てると思ったら…何してるんだお前は」
「……う…」
「なんだ?はっきり言ってみろ」
「……たくも…っ!兄ちゃといっしょ、するっ!」
「……一緒…?」
「触りたいんだって、ふわふわに」
「ああ…そういうことか…」
拓真の意気込みにきょとんとして首を傾げていた啓吾だけど、俺の説明に納得したみたいだ。
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