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「あんれ、たっくん…それ俺、読もうか?」
絵本を手に固まる拓真に悠一さんが話しかけ、ふるふると首を横に振られていたのも…
もちろん俺は知るよしもない。
「鷹行さん!俺がやりますって…」
「じゃあ私が洗うので、和真君は食器を拭いて下さいますか?」
言いながら鷹行さんは腕を捲りスポンジを手に食器を洗って濯いだ状態を直ぐ様作りつつ俺に食器を手渡してきた。
「あ、はい…」
流れ弾のような自然すぎる返しに気づけば俺は食器を受け取り、言われるがままに洗われた食器を拭いていた。
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