スーツに眼鏡なし、面接帰り

1/14
前へ
/15ページ
次へ

スーツに眼鏡なし、面接帰り

 フリーターをしながら作家を目指していた僕は、賞に落選し、心が折れていた。  ハローワークから正社員を勝ち取るべく会社の面接帰りの電車に乗ってた。  当時、就職氷河期。  同年代の大卒でも就職は困難な第二次ベビーブーム世代。  15歳、高校一年の秋。  こんな勉強したって生きるのに役に立たない。  無遅刻無欠席から1度だけサボッた。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加