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憎まれ口を叩きながらも内心嬉しくてドキドキしている私は再び歩き始め、川嶋もそれに合わせて着いてくる。
「悪かないけど意外だった。そういや同期なのにプライベートなことはほとんど知らなかったな。会社出たら会うこともねぇし。」
「そだねー。」
ちょっと前に話題になった、カーリング女子の可愛らしい方言を棒読みで言ってみた。
「わ、何か全然興味なさげ。」
「お風呂は好きよ。毎日ちゃんと湯船に浸からないと気が済まないし、寝る前に入るとすごくぐっすり眠れるし。」
「風呂好きだったらさ、温泉巡りとかもしたりすんの?」
「したいけどね、一人で行ってもなんだし、歩きで行ける近場ので充分。」
「あそこだけじゃ無くて、近場でも他んトコも行ってみるってのどう?
あぁそうだ!麻倉さ、自転車買え。」
「はぁ~!?」
全く何でそんな命令受けなきゃなんないの。
歩きで行けるトコで充分だって言ってるのに。
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