◆File H.<天>

1/4

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ

◆File H.<天>

 青い空は、何もかもを呑み込む冷たい光だと、いつか誰かが彼に言った。  命を終えた体は土に還る。眠れる心は夜空の星と散る。想いを刻む魂は風に舞う灰となる。  もしもこの空の果てに、「天国」があるのならば。ばらばらになった命は穢れを捨てて、己の元の姿に辿り着けるのだろうか。  罪も涙も、意味も希望も。全ての痛みから解き放たれて。 57ffcdbb-b6e3-4795-884c-ffdb7acc9e45 monologue insert:2022.9.29
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加