antique 1

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「…桔平さん、酔ってますか?」 ルリコにメールを入れながら、マリはキャリーバックから資料を出す桔平を見た。 「んー…?酔ってないよ?」 嘘だ、結構お酒臭かった。 なんで私、桔平さんの部屋にいるんだろう。 本当に息が苦しい…胸が苦しい…。 早く部屋に戻って寝たいなぁ。 月曜日じゃダメなのかな? 「来週じゃダメなんですか?私、月曜日は午前中から会社に伺えますよ?」 桔平は問いには答えずに薄いファイルを手にすると、マリの横に座った。
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