antique 1

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「お話って、この事だったんですね。安心してくださいって言うのも変ですけど…。私、恋愛については昔からかなりドライで。追いかけるのも追われるのも嫌だし…ただ、不倫はよくないとは思っていたので……もうしませんけど……」 マリは真っ直ぐに桔平を見た。 「私にとって男の人は、仕事の疲れを癒してくれて、時々性欲を満たしてくれればいいだけの存在なんです。依存しようとも思いません。…桔平さんにはご心配おかけしました。申し訳ありませんでした」 マリをじっと見つめる桔平にペコリと頭を下げると、ソファから立ち上がった。 ああ、眠い。 早く部屋に戻ろう。 背を向けようとしたマリの腕を桔平は掴んだ。
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