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antique 5
伊豆から自宅に帰ってくると、荷物もそのままに、万里は近くのスーパーマーケットに走った。
深夜までやっているスーパーはまだ開いてる!
万里は、急いでいた。
桔平とは、ホテルの駐車場で別れた。
万里は浜野たちの車に乗せてもらい、東京に戻ることになっていた。
桔平は、両親を乗せて車で帰って行った。
眼鏡をかけた桔平の運転する姿が様になっていて、いつかドライブに行けたらいいと、万里は思った。
電話番号も交換した。
東京に戻って、桔平が自分の日常にどう溶け込むのか。
浜野の車の中で、万里はくすぐったい思いで想像していた。
「マリちゃんは、桔平さんに何かあげるんですか?」
隣に座るミズキの話をうわの空で聞いていたら。
突然に話が万里に振られた。
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