第6章

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ランテの銃撃によって大半の敵を屠れはするが、敵が多い為、隙を狙って近付いてくるのをスコアが斬り伏せる。 「丸腰の足手纏い2人抱えている割には、それなりに減らせていると思うんですがねぇ」 「私は丸腰では無い。念の為の短剣は持っている」 敵に捕まった時の自死用だが。 ミュジィーは自由を奪われて、ピアノを弾けなくなるくらいならば死ぬつもりだ。 「ただ派手な音を立てるは、当たったら痛そうだわで、銃撃に恐れをなして逃げていく敵も居ますし、怯えてあまり距離を詰めてこない。この隙に此方も味方の多い城の方へ逃げましょう。王様達は邪魔だからもう逃げてしまって下さい。私はささっと装填し直したら、撃ちながら逃げますので」 「ああ、そうだな。行くぞ、ノト、スコア」 しかし背を向けて走り出した3人に、敵が数名、素早く走り寄って来てミュジィーとノトヘ切り掛かって来た。 ミュジィーとノトの背後を走っていたスコアが、咄嗟にノトを庇い、敵を切ったが、庇った為に挙動が遅れて剣を持ってない方の腕を刺された。 「スコアッ!」 装填が終わったランテの銃がミュジィーの方に切り掛かる敵を撃ち抜き、他の敵も撃ち倒した。 「早くっ行ってください!!」 「行きましょう!」 ランテの声にスコアは腕の痛みを堪えながらミュジィーとノトを促す。 ランテも走り3人の背を追いかけながらながら、後ろを向いて追いかけて来る敵を撃ち抜いて行く。
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