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 一人暮らしを始めると、僕はお風呂に入らずシャワーで済ませるようになった。  単純にお風呂を入れるのが面倒くさい、ということもあるが、それ以上に彼女のいないお風呂に入ってもむなしくなる。僕はお風呂避けるようになっていた。  ある日僕は弓道部の先輩たちに飲み会に誘われた。  今までは未成年であることを理由に断っていたが、その日は先輩の誘いがしつこく、強引に参加することになってしまった。  もちろんお酒を飲むようなことはしなかった。  彼女の影響だろうか。僕は自分に厳しい人間になっていた。  僕はすぐに、この飲み会に参加したことを後悔していた。  酔っ払いがこんなに面倒くさい存在なのか。僕はその日初めて知った。  なんでみんな、こんなのが楽しいのか。  ああ、そうか。みんな酔っ払いだからか。酔っ払いにとっては他の酔っ払いは楽しい存在なのか。  そして僕が何故ここに呼ばれたのか。それがようやくわかった。  飲み会が終わった後、自分の足で歩くことすらできなくなった先輩を介抱し、家に送り届ける。それが僕の役目だったのだ。  こうして先輩たちを全員送り届けた後、僕は家路についた。
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