残念な上司は同期

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「やっぱりそっかぁ。じゃあ、俺の入る余地なしって訳だ。」 「えっ、なに?藤川くんなに言ってるのよ。ねぇ、ちょっと意味わかんない。」 「お前さぁ、こういうのほんと鈍いよな。俺、お前に結構、アピールしてきたつもりだったんだけどな。だけど、鈴木の事はちゃんと見てたんだな。」 「イヤイヤイヤイヤ、藤川くん何か勘違いしてるし。私と鈴木なんでもない」って言おうとするのに強引に話を割って入る鈴木。 「悪い、藤川。同期の中でも特に気の合うお前だけど今回ばかりは譲れない。」 「ちょ、ちょっと、待って!二人で勝手に話、進めないでよ。」 「佐久間、いいよ。照れるなって。分かってる。俺の口からは二人の事、誰にも言わない。そっか。付き合ってるのか。さすがにちょっと整理する時間欲しいな。て事でーーー邪魔者は帰るとするわ。ここは格好良く奢れよ、鈴木課長。」 って言い残して藤川くんは行ってしまった。
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