死ぬ気でやればなんとかならない

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死ぬ気でやれば、本当に体を壊して、死にかけるだけ。 死ぬ気でやればなんとかなるという言葉を信じていた頃が自分にもありました。 エロゲーのライターをやっていて、ちょうど波に乗っているというか、とても忙しくさせてもらっていて、PSで完全オリジナルの「しろがねの鳥籠」というアドベンチャーゲームのシナリオを書かせてもらえた程度には、ライターとして活躍させていただきましたが、書いても書いても全然仕事が楽にならず、あの3.11があった年の1月に、脳の血管がぷつりと切れて、脳卒中で、バタンと倒れ、幸い現代医学が進んでいたおかげで、命は助かり、左半身に軽い麻痺を残す程度で、現在、右手のみのキー操作でエブリスタに投稿させていただいております。 あの、脳卒中で倒れた瞬間を、今でも忘れられず覚えています。脳内には痛覚がないので、その瞬間は、頭に異常は感じず、ただ、急に立っていられなくねり、これはやばいとパニックになり、そばにいる誰かにしがみついてでも立とうとしましたが、体が、操り人形の糸が切れたみたいに自分の意志で全く動かなくなりました。 忙しくて睡眠時間を削り、クライアントのシナリオのリテイクに徹夜作業で応じていた直後で、倒れて左半身に後遺症を持つと分かっていたら、もう少し、体第一に仕事していただろうなと。文字通り後悔先に立たずです。
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