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高2に進級するときにクラス替えがあったけど、同じクラスになれたね。
あなたは生徒会役員の仕事に、私は部活に忙しくて、たまに同じバスで一緒に登校したり下校したりするだけになってしまったね。
そんな折、あなたの中学来からの友達から、あなたが私を好いていると聞きました。
嬉しかったけれど、その時はその中学来の友達のことが好きだったの。
そして結局なにもないまま大学に進学しちゃったね。あなたは頭が良かったからとてもいい大学に入った。
私もそこそこの学校に入れて、あなたは私の卒業アルバムに「ちゃんと勉強しろよ!」って書いてくれた。
もし、あなたがど直球で私に告白してくれて、一緒に大学行こうって言ってくれてたら、私ももしかしたら勉強もっと頑張れたかな。
大学に入っても通学路が一部一緒だったから時々会うことはあったけど、私の心無い配慮に欠ける知人の一人が、私は〇〇大学の人としか付き合わない、ってデマを流したよね。
そしたらそれっきりめったにあなたと会わなくなった。
すっごく嫌な思いをさせてしまってごめんね。私はそんな事実はなかったし、あなたのこと、好きだったよ。
フェイスブックが一般に浸透したころ、私も登録して、一生懸命あなたを探したの。
私はあなたが私を探しやすいようにするためだけに、旧姓でも検索できるようにしてた。
でも私はあなたをなかなか見つけられず、諦めかけたころ、ほかの同級生と繋がっていて、ようやくネットの世界で再会できたわね。
嬉しかった。高校生のころと変わらないあなたの写真が見られてうれしかった。
結婚して可愛いお嬢ちゃんがいたのはちょっぴり残念だったけれど、幸せそうで心からよかったと思えたよ。
そして今は海外赴任中で、当面は街中でばったり出くわすこともないって分かって少し安心した。だってあったら動揺するから。
矛盾するけど、あなたの帰国を待っています。
私は子供はいないけど、夫と仲良くやっていて幸せだからこそよくばりにそう思うのかもしれないけれど、
もし高校生の時、あなたが私に好きだって言ってくれてたら、今違う時間が流れていたかもって本気で思ってる。そしてそんな人に出会たことを心から誇りに思うわ。
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