MADE IN HEAVEN

あらすじ（全12話予定）

　労働の7割をアンドロイドが行う時代。そのアンドロイドたちに寄生し暴走させる「寄生虫」が現れた。やがてそれはアンドロイドから人間にまで侵攻の手を伸ばす。政府は「グランギニョル」とし、危険視。研究を始める。
　グランギニョル命名者にして研究の第一人者である若き科学者、レノ・アダマンズ。彼はその調査の過程で「MADE IN HEAVEN」と呼ばれる謎のアンドロイドのパーツが、グランギニョルを克服する手掛りになることを発見する。そのパーツを宿したアンドロイドの相棒・クリシア、スラムで出会った少年・ウィル、グランギニョルに襲われ孤児となったハンナらを仲間に迎え、謎を追っていく。
やがて、アンドロイド・ルミエルを中心に、アンドロイドたちが人間を超えるために作ったアンダーネットワーク「HEAVEN」の存在が判明。グランギニョルを全滅させるには、アンドロイドのカムを全て破壊しなければならないこともわかる。ルミエルはクリシアの身体を使い、「MADE IN HEAVEN」のパーツをすべて組み上げ、究極のアンドロイド「アマデウス」を造ろうとする。人間とアンドロイドの全面戦争が控える中、レノはグランギニョルの特効薬を開発する。そして、ルミエルの野望を仲間と共に阻止することに成功する。　　
それでもクリシアは、アンドロイドが人間を支配しようとした事実に絶望し、自分を破壊するようにレノへ懇願する。アンドロイドは作られるべきではなかったと。
しかし、レノは自らの過ちに気づき悔やむ心があるのなら、アンドロイドはやり直せると言う。自分たちが今まで過ごしてきた時間や、クリシアと話している今この瞬間が自分にとってかけがえのないものになっている。それだけで、存在している意味があるんだとクリシアに告げる。人間だろうとアンドロイドだろうと、クリシアはクリシア。自分にとって一番大切な存在なんだと。クリシアの頬には、流せないはずの涙が流れていた。