第一話 「無知の街 ~The city of pollution~」

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レノN(ナレーション)「『MADE IN HEAVEN』の左腕は回収できたが、ロ  バート・ゲインズとの関係については、謎のままになってしまった」 32 崩壊するユリーカタウンのモンタージュ    夕焼けの中、連鎖的に崩れ、煙をあげるユリーカタウン。    傷ついた人々が手当てをしあったり、支えあったりして街を脱出していく。 レノN「(映像と被せ)だが図らずも社会に少し貢献できたらしい。今回の騒動でユリー  カタウンは崩壊。コッペリアス社も不法投棄の事実を隠し通すことができなくなったら  しく、莫大な費用をかけて廃棄物は処分されていった」    ×   ×   ×    郊外で途方に暮れるボロボロのユリーカタウンの人々。    その前に笑顔で現れるスーツ姿の男たち。    スーツの男たちは、挨拶をしつつユリーカの人々に握手して回る。 レノN「(映像と被せ)ユリーカの人々も社に雇われ無事に仕事を得てめでたし、めでた  し。……だったらよかったのだが、その実態は低賃金の過酷労働らしい。結局、またユ  リーカの人々は、自分の置かれた環境のことを何も知らずに働き続けている……」 33 アダマンズ研究事務所・研究室(数日後)    『MADE IN HEAVEN』の左腕が、特殊なケースに収められている。     
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