第一話 「無知の街 ~The city of pollution~」

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   その側の机で書類を書いているレノ。    その書類にはウィルの証明写真が。 レノ「よし。じゃあそろそろ……」 クリシア(声)「そ、そこは触っちゃイヤっ!」 レノ「……なんだ?」 34 同・医務室    クリシアを椅子に縛り付け、コアシールドを工具でいじっているハンナ。 クリシア「あはは……! くすぐったい!」 ハンナ「(いじりながら)クリシアってホント、ヘンなアンドロイドだよね……。なんで  ここいじってくすぐったいの?」 クリシア「しらな……あはは!」 ハンナ「一回分解してじっくり調べてみたいよ」 クリシア「それはダメ……あはははっ!」    そこへやって来るレノ。 レノ「(訝しげに)……何やってんだ?」 ハンナ「(気にせず作業を続け)こないだ派手に火ぃ吹いたから、念のため検査」 クリシア「もうダイジョ……あははははっ!」 レノ「(呆れ)えーとさ、新しいバイト紹介したいんだけど」 ハンナ「別にいいけど?」 クリシア「(荒い息)その前にこれ、ほどいてくださいよ!」 レノ「(扉の向こうへ)おーい、いいぞ」    レノの後ろの扉からやって来るウィル。 ウィル「えっと、今日からお世話になります。ウィル・ダスタードです。よろしくお願い  します」 ハンナ「ふーん、君が噂の」     
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