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レノ「しっかしあの依頼人、やりづらいな~。今回だけだって言われちったよ。怖~い顔
でさ」
クリシア「ごめんなさい、私が印象悪くしてしまいました……」
ウィル「いいんじゃん? オレ、あいつ嫌いだし」
レノ「好き嫌いで仕事はできないんだよ。それに、例のアンドロイドが作ったパーツって
いうのが引っ掛かる」
ウィル「なんで?」
レノ「……『MADE IN HEAVEN』かもしれない」
ウィル「えっ! そしたらすごいじゃん!」
レノ「まぁ確信はないけど。『MADE IN HEAVEN』は、アンドロイドたちが
何かにとり憑かれたように、ある日突然作り出すものなんだ。自分の意思とは関係な
く」
ウィル「なんだそれ? 何でそんなことするの?」
レノ「さあ? 誰かが指示して操っているのか。目的は何なのか。さっぱりわからん」
ウィル「……確かに、急にそんなもの作り出されたら気味が悪いかも」
そこへ資料を持ってやってくるハンナ。
ハンナ「クリシア、仕事前にカムの状態みたいから、一回こっちきて」
クリシア「はい、ちょっとお待ちを!」
ハンナ「それから依頼人について、軽く調べたよ。ジョセフ・ステルド。父親は不動産
業を経営している大富豪。三兄弟の末っ子で、親の仕送りで生活してる超・超・超お坊
ちゃん、だってさ」
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