第二話 「屋敷の従者たち ~My heart’s whereabouts~」

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レノ「しっかしあの依頼人、やりづらいな~。今回だけだって言われちったよ。怖~い顔  でさ」 クリシア「ごめんなさい、私が印象悪くしてしまいました……」 ウィル「いいんじゃん? オレ、あいつ嫌いだし」 レノ「好き嫌いで仕事はできないんだよ。それに、例のアンドロイドが作ったパーツって  いうのが引っ掛かる」 ウィル「なんで?」 レノ「……『MADE IN HEAVEN』かもしれない」 ウィル「えっ! そしたらすごいじゃん!」 レノ「まぁ確信はないけど。『MADE IN HEAVEN』は、アンドロイドたちが  何かにとり憑かれたように、ある日突然作り出すものなんだ。自分の意思とは関係な  く」 ウィル「なんだそれ? 何でそんなことするの?」 レノ「さあ? 誰かが指示して操っているのか。目的は何なのか。さっぱりわからん」 ウィル「……確かに、急にそんなもの作り出されたら気味が悪いかも」    そこへ資料を持ってやってくるハンナ。 ハンナ「クリシア、仕事前にカムの状態みたいから、一回こっちきて」 クリシア「はい、ちょっとお待ちを!」 ハンナ「それから依頼人について、軽く調べたよ。ジョセフ・ステルド。父親は不動産  業を経営している大富豪。三兄弟の末っ子で、親の仕送りで生活してる超・超・超お坊  ちゃん、だってさ」     
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