第二話 「屋敷の従者たち ~My heart’s whereabouts~」

9/17
前へ
/103ページ
次へ
クリシア「ルアンナさんは彼女だけです! 代わりなんていないんですよ!?」 ジョセフ「指示を聞かないアンドロイドなど不要だ。特にお前みたいなやつは!」 クリシア「(ショック)……!」    間に入るレノ。 レノ「まぁまぁ。ウチのが失礼しました。このルアンナさんも検査依頼が出てましたよ  ね?」 ジョセフ「そうだ。おたくに処理してもらいたくてね。面倒だからまとめて書かせてもら  った」 レノ「ああ……ならそう書いていただかないと」 ジョセフ「つべこべ言わずにやれ。金なら払う」    と、去っていくジョセフ。    メリル、クリシアと一瞬目が合うが、ジョセフを追いかけていく。 レノ「しょうがない、念のためカムだけチェックだ。グランギニョルがいたらまずいから  な」    と、ルアンナをいじりだすレノ。 レノ「(ポケットに何かを発見し)なんだこれ」     フクロウの模様が彫られた小箱。    開くと金色の歯車のような物――シリンダーオルゴールが動き、音楽が流れだす。 クリシア「オルゴール、ですか? 素敵ですね」    だが、すぐに止まってしまう。 クリシア「壊れてる……みたいですね」 レノ「例のパーツに似てる気がする。このアンドロイド、オルゴールを作ろうとしてたの  か?」 クリシア「……(考え)」     
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加