第二話 「屋敷の従者たち ~My heart’s whereabouts~」

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レノ(N)「人間不信だったジョセフは、アンドロイドたちが次第に『心』を学習し、人  間らしくなっていくのが怖かったのだろう。皮肉な事に、アンドロイドたちは『心』を  得ることが、主人を喜ばす最善の手段だと信じていた」    十字架の前に置かれた、フクロウの小箱。 レノ(N)「ジョセフはアンドロイドたちの墓を建てたあと、どこかへ消えてしまった。  その行方は誰も知らない」 15 アダマンズ研究事務所・事務室(夜)    椅子で眠っていたクリシア、目を覚ます。    辺りを見渡すと、ウィルが机で伏し眠っている。    そこへ書類を抱えたハンナがやってくる。 ハンナ「あ、クリシア、お疲れ。ごめん、スリープモード延長させちゃった。でも、その  間にメンテナンス済ませといたから」 クリシア「ありがとうございます。あの、メリルさんたちは? あの後どうなりまし  た?」 ハンナ「……レノがちゃんと送ったよ。天国に」 クリシア「そうですか……レノさんは?」 ハンナ「もう帰って来るんじゃない?」    と、玄関の扉が開く。 ハンナ「ほら」    紙袋を抱えたレノが帰って来る。 レノ「いや~、遅くなった」 クリシア「買い物ですか? 私に任せてくれていいんですよ」 レノ「お前寝てたろ」 クリシア「……あ、そうでした」     
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