第三話 「境界の見張り番 ~Diligent worker~」

3/18
前へ
/103ページ
次へ
   レノたちの隣では、ハンナが別のアンドロイドBの修理を行っている。 ハンナ「はい終わり。お大事にね」 アンドロイドB「ありがとう。指が動かなくなったらおしまいでした」    バイオリンケースを担ぐアンドロイドB。 ハンナ「こんど演奏、聞かせてね」 アンドロイドB「喜んで。では(と去っていく)」 ハンナ「もっとペース上げないと、陽が昇っちゃうよ、レノ」 レノ「わかってるよ。ったく技師も常駐させとけよ、この空港は……」 アンドロイドA「あの、早急に」 レノ「はい、すいません」    ボヤキながらも作業を続行するレノ。    ドリンクを持ったクリシアがやって来る。 クリシア「みなさん差し入れですよ。あと23人の方が順番を待ってます。頑張ってくだ  さい!」 レノ「はいはい、頑張りますよ~」    と、クリシアからドリンクをもらうとグビグビッと一気飲み。    手に持っていたスパナを放り、だらけるウィル、そのままドリンクを受け取り飲    む。 ウィル「あ~、しんどぉ。夜食とかも作ってよ」 クリシア「夜食ですか……勉強しますね」 ハンナ「ウィル、文句言わない。逆に、滅多にない経験だからねこれ。むしろ燃えてくる  じゃん! ……次の人どうぞ!」 レノ「(苦笑)ハンナは将来有望だよ」     
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加