第三話 「境界の見張り番 ~Diligent worker~」

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   そこに4、5人の男たちを引き連れてやって来るスティーブン・メゼルド(2    8)。    全員スーツ姿で、近寄りがたい雰囲気。    胸元には、歯車のマークのバッヂ。 レノ「(バッヂを見て)あのマーク……」 メゼルド「(取り巻きへ)事故原因の調査状況は?」 取り巻きA「はい、わが社のアンドロイドが原因なようなのですが、未だ何が起こったの  かはっきりしておらず……」 メゼルド「何? 特定できなければ即刻廃棄だ」 取り巻きA「はい、対応を急ぎます」    レノたちや故障したアンドロイドに見向きもせず、去っていくメゼルド。 レノ「……この場は頼んだ。ちょっと離れる」    メゼルドの後を追いかけるレノ。 ウィル「えっ!? ウソだろ!」 ハンナ「(呆れ)しょーがない、私たちでやるよ。クリシア、レノのこと見張ってて。何  か余計な事しそうだから」 クリシア「ですね。任せてください!」 4 同・管制塔・管制室    調査員4人ほどに囲まれ、事情聴取を受けているヘムダル。 調査員A「記録によると誘導が狂っていたのは3分間。この間、君は何をしていたん  だ?」 へムダル「それは……。メモリーが混濁していまして。処理できるまでお時間をいただけ  ますか」    困り果てる調査員たち。    そこへやって来るメゼルドと取り巻き。     
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