第三話 「境界の見張り番 ~Diligent worker~」

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メゼルド「調査班のみなさん、お疲れ様です」 調査員A「あなたは、コッペリアス社の……」 メゼルド「スティーブン・メゼルドです。この度はわが社のアンドロイドがご迷惑をおか  けしまして、誠に申し訳ございません」 調査員A「いえいえ、ご足労ありがとうございます。そちらにこの機体の調査はお任せし  ても?」 メゼルド「ええ、もちろんです。後ほど結果はご報告させていただきますので」 調査員A「そうですか。では(と、出て行く)」    ヘムダルを観察するメゼルド。 メゼルド「なるほど。かなり古い機体だ。システム的に寿命がきているのかもしれない」 へムダル「私はいたって正常です。つい一ヶ月前の検診もクリアしました」 メゼルド「正常な機体はミスなどしないよ」 レノ「……ちょっと失礼しますよ」    と、突然割って入るレノ。 取り巻きA「何だ君は? 部外者は立ち入れないはずだぞ」 レノ「いえいえ。この空港から、事故で破損したアンドロイドの修理を依頼されまして  ね」 取り巻きA「何?」 メゼルド「修理屋か。この旧型機体の修理も依頼に含まれているのかね?」 レノ「まぁ一応? 見せてもらってもいいですか」 メゼルド「その前に、名を聞いておこうか」 レノ「レノ・アダマンズです。じゃっ」     
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