第三話 「境界の見張り番 ~Diligent worker~」

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   と、早速へムダルをチェックするレノ。 レノ「ちょっと見せてもらいますよ」 へムダル「……はい、お願いします」 メゼルド「アダマンズ……?」 取り巻きA「いいんですか、メゼルドさん」 メゼルド「……ああ。アダマンズ。彼はアンドロイド、そしてグランギニョル研究の第一  人者だ」 取り巻きA「……あの人が!?」    後からやってくるクリシア。 クリシア「レノさん! 何してるんですか!?」    メゼルドたちに謝りながら、レノに近づくクリシア。 レノ「見たらわかるだろ。修理だよ。クリシア、ちょっと手伝って」 クリシア「えっ、あ、はい!」    と、慌てて棺から道具を取り出す。    レノはヘムダルの胸部を開き、中を見る。 レノ「カム周りの神経回路が若干老朽化してる。ちゃんと検診しました?」 へムダル「はい。クリアしたはずですが」 メゼルド「やはり老朽化か。その機体は廃棄して、新型を配備させよう」 クリシア「それは極端すぎますよ!」 レノ「(クリシアを制し)少し時間をくれませんか? ウチが責任を持って検査するの  で」 メゼルド「(少し考え)1日だけだ。それでできないなら、その機体は……」 レノ「1日ですね。わかりました」     ×   ×   ×(時間経過)     
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