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メゼルドたちは去り、レノ、クリシア、へムダルが部屋に残っている。
ヘルダムに毛布をかけるクリシア。
クリシア「大丈夫ですか?」
へムダル「ええ。ありがとうございます」
レノ「本当に、事故の瞬間を覚えてない?」
へムダル「メモリーの混濁は確かです。しかし」
レノ「しかし?」
考え込むヘムダル。
へムダル「……お願いがあります。私の、『心』を消してください」
クリシア「心って……!?」
レノ「(驚き)……!」
5 アダマンズ研究事務所・事務室(翌朝)
ヘムダルの設計図を机に投げるレノ。
レノ「(考え)……」
ずかずかとやってくるウィル。
ウィル「おい、レノ! こっちは大変だったんだからな! お前何してたんだよ!」
ソファーの上で伸びているハンナ。
そのハンナに毛布をかけるクリシア。
レノ「あぁ、悪かった。ちょっと厄介なことになってな」
ウィル「厄介なこと? 何それ?」
レノ「心を消してくれ、だってさ」
ウィル「え?」
ハンナ「(伸びたまま)クリシア、レノを見張ってって言ったでしょ……」
クリシア「ご、ごめんなさい……」
改めてヘルダムの資料を見るレノ。
レノ「さて、どうするか」
6 アースガル空港・展望デッキ
工具を抱えてやってくるレノ。
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