第三話 「境界の見張り番 ~Diligent worker~」

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へムダル「じゃあ、私のこの感情の正体は?」 レノ「人間だって、心の正体なんて判然としない」    ×   ×   ×(フラッシュ#S3)    修理を受けるアンドロイドたち。    アンドロイドA、B、それぞれリアクション。 レノN「それは積み重ねてきた経験とか記憶とか、様々なものから生み出されるんじゃな  いか? 生活の中で見出した答えっていうのかな」    ×   ×   × へムダル「……生活の中で見出した、答え」 レノ「まぁぶっちゃければ、初期化すれば心も消えるだろう。でもそれでいいのか? 今  まで培ってきた経験とか、記憶も消える」 へムダル「それは……困ります」 レノ「あとは俺のポリシー的に、心をぞんざいにしたくない。アンドロイド研究の第一人  者としてね。へムダル、もっと自分の心を大切にしてもいいと思うぞ」    考え込むヘムダル。 へムダル「……案内したいところがあります」 7 同・格納庫    巨大な旅客機がズラッと何機も並ぶ。    それを唖然と眺めるレノ。    ヘムダルが先導し、道を案内している。 レノ「見事なもんだなぁ。こうやって見ると壮観っていうか……」     
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