騎馬と銃弾

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 結果は、ご覧の通りである。  現状、味方の支援は装甲騎士の攻撃に阻まれ、擲弾筒を使用することが出来ず、騎兵は孤立状態となりつつあった。 「……訓練を行ったとはいえ、所詮は、付け焼き刃の戦術か……」  隊長が自嘲(じちょう)している内にも、装甲騎士がじりじりと前進を開始する。支援部隊はマキシマ機関銃で応戦するが、弾丸の殆どは甲冑と盾に弾かれ、怯ませるものの前進を阻むことは出来ない。敵の騎兵銃もウーゴ騎兵隊の甲冑を貫くことは滅多にないが、士気の低下と、数の差により、じりじりと押されていく。
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