フーディスト出撃

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やいのやいのと口論は続く。話を逸らすというのは成功したようだ。 『 そう言う東夜はどうすんの?』 話がこっちに振られた。 「そうだな…俺はやっぱ飯だな!普段は奴らには食わせる立場だが、俺だってたまには腹いっぱい食いたいからな!」 がはははと笑う。釣られて2人も笑い出した。 『 もう…東夜はいっつもそれねー。もっとオシャレとか気を使ったらー?』 「そんな食えないもんに金を使ってる暇があるか!」 『 東夜は趣味らしい趣味もないからね。強いて言うなら筋トレだっけ?髭面ゴリラと言われるのも仕方ないよ。』 「うるせぇ!」 また3人の笑い声が響いた。しかしその1つは東夜ものでは無かった。 『 ふふふ。あ…コホン。お話中すみません。そろそろ作戦開始時間です。各自準備をお願いします。』 彼らの表情が変わった。 「ミート2準備良し。」 『 ベジタブル2準備良し。』 『 フィッシュ2準備良し。』 「ミート2からキッチンへ。こっちは準備完了。いつでも出せるぜ!」 先程までの和やかな雰囲気はもうない。彼らはもう戦士となった。死地へ赴き、敵に最後の晩餐を与える戦士に。 『 キッチン了解。…ベルに反応!ゲストが来店します!各機は直ちに接客してください!』 急に慌ただしくなる。 「了解!第2フーディスト小隊、出撃する!」 後部ハッチが開き、順々に投下される。 『 ご武運を。』 「ありがとよ!」 空中に放り出されたウェイター各機は各々の飛行ユニットを展開し、加速を始める。ゲストは基本飛行するため、ウェイターもそれに対応できるようになっている。 『 入店音確認!』 「よし!盛大にもてなしてやれ!…と言いたいが、今回は長期戦だ。ベジタブル2とフィッシュ2はあまり戦闘に参加せず、目標物へたどり着くのみ考えろ。」 フーディストのコードネームである、『 ミート』『 ベジタブル』、『 フィッシュ』というのは飾りではない。その機体が特化している栄養素と、戦い方を示しているのだ。
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