1人が本棚に入れています
本棚に追加
『君たちばかりに目立たせはしないよ。…まぁ目立たないことが僕の仕事なんだけど。』
フィッシュタイプは現場での情報収集や工作行為などの裏方がフィッシュタイプの土俵だ。
『小型20が接近。けどそんなに近づいていいのかな?…3…2…1…。』
爆発が起こる。すると多数の赤い玉がゲストへと飛散して行った。赤い玉が直撃したゲストは次々と墜落していく。
『サーモンクレイモア。特製のイクラのお味はどうかな?』
このように罠を仕掛け、釣りを行なうのがフィッシュタイプの基本の戦い方となる。なのでこのように前に出て戦うのは不得意なのだが、雅也がくぐった修羅場は1つや2つではない。状況に応じて戦闘スタイルを変えることで多様に対処することができる。それ故にこの作戦においても足でまといになることはなく、的確に2人のサポートが出来た。
『皆さん!敵の包囲網が薄い所を検出しました!そこから市街地へ向かってください!』
無論オペレーターも最大限の助力を行なう。ウェイター用輸送機は攻撃力こそないが、ステルスや先行試作型の防御炭水化物というエネルギーフィールドを備えており、防御は完璧であった。さらに送られてくデータから敵の配置や各フーディストのバイタルなどをチェックし、最適な支援を行っていた。
「了解!ベジタブル2!ミサイルは残ってるか!?」
『フル射出をもう1回やるくらいには!』
「よし!ここが弾の使い所だ!在庫切れまで撃ち尽くせ!」
『了解!!』
またもや無数の人参が飛んでいき、朱色の閃光が空に咲き乱れた。
「一気に突破するぞ!」
3機はスラスターの燃料を使い尽くさんばかりに加速した。
「…追撃は?」
『無し。どうやら振り切れたようだね。』
最初のコメントを投稿しよう!