フーディスト出撃

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「ここまで言えば流石の君も…。」 そう言って萌花の顔を見る。当の本人は頭に疑問符を浮かべた顔で雅也の忠告を聞いていた。その様子に唖然とする忠告者。外野は思わず吹き出してしまう。 「ま、俺達がいつも通りの仕事をすれば大丈夫だ。これが何故失敗の原因究明になるのか。何故極秘任務扱いなのかはどうでもいい。知ることも出来ないしな。」 それが極秘任務というものだから。 「だから萌花の言う通り、バーっと行ってダーっと帰ってこよう。」 東夜の言葉に皆頷いた。 『 で、待機場所はウェイターの中で?だったらブリーフィングも機体に乗ったままやれば良かったじゃん。』 そうしたら一々乗り降りしなくて済んだと言いたいようだ。 『 短距離通信だって傍受される可能性があるからね。直接話したほうがいいのさ。無論その場合でも盗聴される危険性はあるけど、こっちは事前に察知しやすいから通信よりは安全だ。』 『 ?でもゲストに知性はないんでしょ?だったら盗聴されることなんてないんじゃないの?』 『 まぁ、そうなんだけどさ…。』 そうこれがゲスト対策ならば厳重すぎる。だがそれが違う脅威への対策だとするならば、どうだろうか。この処置は妥当と言えるのではないか。 萌花はそのことに気づいてはいなかった。なので。 「それよりこの任務が終われば大金と休暇が入る。お前らそれ、どうするよ。」 話を逸らす。彼女には純粋なままでいて欲しい。そんな思いからの言葉だった。 『 あたし街に行きたい!新しい服が欲しいし!』 『 僕は…そうだね。使ってるキーボードの感度かま悪くなってきたので、それが欲しいかな。』 『 雅也はまたそれー?先月新しいの買ったばっかじゃん。もう壊れたの?』 『 うるさいな。僕はいくつもPCを持っているからいつどれが壊れるか分からないんだよ。第一、そう言う君も先週新しいの購入してたじゃないか。』 『 服は毎日着るもんだしー?シーズンによってコーディネートを変えるもんだしー?』 『 普段は制服なんだからオシャレに気を使う必要はないだろ!』
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