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2人の会話に出てきた殿さまとは殿崎編集長で班長とは副編集長兼記者の三刀小夜のことである。
「 まあいい そんなこと三刀に直接聞きゃいいだろ 」
「 班長 この手の話すると煙に巻くんスよ 」
「 あれでも女子だ 年齢に関わる話はしたくねぇんだろう 察してやれよ 」
「 いやいや 班長に限ってそれは無いっス 」
「 やっぱそう思うか てかお前何にも知らないんだな 百目はトリオイの娘と三刀が作った会社だぞ 」
「 えッ そうなんスか トリオイの娘さんって亡くなられたんスよね 」
「 ああ なんかスゲェ女だったらしいぞ 都市伝説どころか神話レベルの話がわんさか残ってる 暇な時に調べてみるといい 面白いぞ 三刀とは親友だって話だ 死んだ時の三刀の落ち込みようは見てられんかったらしい 」
「 そうなんスか 」
「 なんだ 慰めてやりたかったか 」
「 なに言ってんスか 」
「 お前 月夜ちゃんにはまだ会った事ないのか 」
「 誰ですそれ 」
「 トリオイの跡取りだ 死んだ母親に瓜二つらしくて超可愛いぞ 時々編集部に遊びに来るんだが海乃が入ったから三刀が遠ざけてんのかもな 」
「 なんで俺から遠ざけるんっス 」
「 お前 顔だけは一丁前にイケメンだからな 」
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