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「 では あまりお時間を取らせるわけにはいきませんので単刀直入に ズバリ ロボット工学の未来とは 」
「 ストレートですね ちょうどいい 」
そう言うと道ノ端は席を外した、戻って来た時には手にシャーレを持っていた。
「 これを見て下さい 」
「 なんスかこれ 写真撮ってもいいです 」
シャーレを覗き込みながら海乃が問う、シャーレの中には指先ほどの赤いレバーのような物があった。わずかに動いているように思える。
「 いいですよ フラッシュは焚かないでくださいね それは生体ロボットです 」
「 これがロボットなんスか 」
「 そうです まだそのサイズが限界ですが これからです 」
「 こりゃ驚いた でもロボット工学と言うより生命医学に見えるんですが 」
「 鋭いですね鎌丁さん じゃあ考えてみて下さい 例えば地球から何万光年も離れた惑星に探査ロボットを送り出すとします そのロボットの条件とは 」
「 自律して活動出来ること ですか 」
「 まあそうなりますよね いわゆる高度なAI搭載型 」
「 あと壊れないこと 」
「 それは無理です 惑星探査を長期間とするなら必ず壊れます 」
「 じゃあ壊れても自から修理する機能ですか 」
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