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「 そうですね 自己修復能力は重要です しかし駆動部の消耗と劣化は避けられないでしょうね その内動かなくなる 」 「 それなら新しい個体を作り出す機能ですか 」 「 そうです 長期間惑星探査を行うなら新たな個体を現地で製造していく必要があります しかもその星の環境に順応したね 」 「 なかなかハードル高いですねぇ 」 「 でもね 高度なAIを搭載し自己修復能力を持ち更に環境に順応した新しい個体を生み出していく これって何かに似ていませんか 」 「 我々 ですか 」 「 さすがです 自律型のロボットを突き詰めてゆくとどうしても私達に行き着くんです こんな事 他では流石に言えないんですが 私は私達自身が何者かによってこの星に送り込まれた惑星探査ユニットだと思っています それが私の研究の原点なんです 」 「 なんかもの凄い話ですね どちらかと言うと我々が扱うネタなんですが付いて行けない もしそうなら私たち探査ユニットの最終的な目的はなんだと思います 」 「 神になること 」 「 神ですか 」 「 はい 新しい探査ユニットを創り出し宇宙に送り出す それは新たな命の創造に等しい まさに神のみぞ成せる業です 」 「 じゃあ私たちの神は今どこにいると思います 」     
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