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 道ノ端が後ろに回り込みなにやらやっていたのだが、しばらくすると機械の駆動音が聞こえ始めた。 「 心配しないでください 原子力じゃ無いですから 」 「 人型なんですねぇ しかも女性に見える 」  視線を離せないままの鎌丁が問い掛ける。 「 はい やっぱりロボットのロマンは美少女でしょう 準備が出来ました 起動しますよ 」  道ノ端は備え付けてあるタブレットPCのタッチパネルを操作する。 「 おはようサクラ 」 「 おはようございます博士 」  俯いていたロボットの頭部がわずかに持ち上がり口から声が発せられた。その声はまさに人のものだった、滑らかに湿り気を帯びた少女の声だった。と同時に瞳もゆっくり開かれてゆく、瞳は人とは違い黒目の中には薄ピンクの光点が5つサクラの花びらのように緩やかに回転していた。開かれた瞳からは涙のように透明な液体が流れ出た。 「 紹介しよう これが僕の造った試作機サクラだ 」 「 感動ですね 皮膚はどうなってるんです 」 「 ナノセラミックファイバーと生体ロボットを編み上げてます 肌と言うより筋組織と一体化させてます 話してみていいですよ 」 「 こ こんにちは 」 「 こんにちは 鎌丁さん それから海乃さん 」 「 なんで俺たちの名前知ってるんスか 」     
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