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今も、忘れない。
私には初恋の相手が居る。
香川 翔太。
スポーツ万能で、勉強もそこそこ出来て、友達も沢山。
その納まり良く薄い唇にいつも余裕そうな笑みを湛えて、時たまちょっと悪そうな笑顔で微笑みかける顔がとても好きだった。
彼は何でも出来て、顔も格好いいって事もあったけれど、何も悩みのなさそうな私が唯一悩んでいた事―――
”やーい!背高のっぽ!”
それは身長が高くて周りにからかわれる事。
それを一喝してくれたのも香川翔太だった。
でも私を助けてくれたから好きになったとか、そういうのはたぶん後付けの理由で
そんなことしてくれなくたって
言葉では説明できない理由で私は初めからその香川翔太の存在そのものに惹かれていたんだと思う。
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