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新入りの7匹の猫達もなかなかの演技力だ。悪者役の越後屋になった猫も代官様になった猫も熱演している。風車のやしちやはちべえもなかなか俳優顔負けの演技をしていた。
代官が「こいつらをやっつけてしまえ」と言い、水戸黄門達がやられそうになると、やしち役の猫が風車を飛ばして現れ窮地を救った。
勿論得意の名ゼリフも出た。
「……この印籠が目に入らぬか……恐れ多くも天下の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ。頭が高い……」
練習の甲斐あって素晴らしい芝居だった。皆は思わず拍手した。猫達も大満足し感動していた。
しかし、猫たちが話をしたのはこれが最後だった。翌日からはた目には普通の猫と変わらなかった。
でも、家族は話こそしないけど、言葉を理解できる賢い猫達であると分かっている。
そして、親切にして貰っていることに感謝する心があることを知っている。
鏡に向かって微笑むと、鏡の中の私は当然微笑みます。猫も同じです。笑いかけると猫も喜びます。猫といてあなたが幸せだと思っていたなら、猫も同じように幸せだと思うのです。
終わり
***
この小説を読んだ方が楽しんで頂けたら私も嬉しいです。
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